オンリーワン商品
ホワイトボードをデジタル化「BOARD@白板家」
ホワイトボードをデジタル化「BOARD@白板家」
ジョイテック株式会社 営業企画部 部長 宇佐美 博之さん
既存のホワイトボード・マーカー・イレーザーをそのまま使用しながら、既存のホワイトボードや黒板への板書をデジタル化できる商品です。
会議や授業での板書を鮮明な状態でデータ保存・共有でき、リアルタイムにPCに取り込むことができます。
一般的な電子黒板を用意する場合と比べて、低予算で同様の作業を行うことができます。
商品の特長
お客さまに喜ばれるのは、既存のホワイトボードがそのまま利用できることです。もちろん市販のマーカーやイレーザーもそのまま使えます。
赤外線センサーを内蔵したフレームが本体になりますので、それをホワイトボードにマグネットで装着するだけですので設置も簡単です。板書の精度・反応速度がとても良いです。
板面に書いた内容は、パソコンにリアルタイムに表示し保存できますので、カメラで撮影するよりも画像が鮮明です。操作も板面の保存アイコンをワンタッチするだけで、瞬時にデータとしてパソコンに保存できます。
コロナ渦以降、リモート会議やオンライン授業でのニーズが高まっています。
開発の背景
当社の本業であるアミューズメント関連事業以外に収益の柱となる事業を作りたいと考えていました。アミューズメント向けに供給していたタッチパネルの技術を生かして、会議や授業での用途向けに電子黒板市場に参入することにしました。
当時の類似商品は、液晶タッチパネル方式や電子黒板内臓のプロジェクターが主流だったこともあります。
当初からのこだわりは、フレーム型の本体を既存のホワイトボードや黒板に簡単に取付けられるようにしたこと、普通のマーカーやイレーザーをそのまま使用できるようにし、いつものホワイトボードの使い心地をもたせたことです。
商品化までの苦労
いかに遅延無く、滑らかに板書をパソコンに表示させるかという点やフレームの取付けが可能なホワイトボードの確認などに気を付けましたが、一番苦労したのは、販路開拓でした。販売後1年間は全く売れませんでした。
まずは商品を知っていただくため、展示会に出ることにしました。展示会のブースに来る方の反応がとても良く、今の時代のニーズに合っていると確信しました。その後、販売パートナーも増えて軌道に乗ってきました。
今後の展望
対面・オンラインのどちらでも利用できるハイブリッド製品として、会議や授業の質を高めることで社会に貢献していきます。
特に教育分野において、ホワイトボードや黒板に板書をして授業を行うという文化を残していければと考えています。
会社概要
・電子部品の輸入・販売
・電子黒板製品の企画・開発・輸入・販売
・電気・機械ユニット品の開発・製造及び輸出入及び販売
プロフィール
宇佐美 博之
ジョイテック株式会社 営業企画部 部長
法政大学法学部卒業後、スズキ株式会社入社
2014年ジョイテック株式会社入社
2018年11月より現職
公開日：2022年1月28日
「オンリーワン商品」は、イノベーションズアイ会員企業を対象に取材しています。